絵と猫とぐだぐだ ~髙木元就

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

日本画制作の為の裸婦デッサン8 No.64

翌日の動向

 モデルさんの件で、トラブルのあった日の翌日。

 

 午前中の授業では、特に何もなかった。

 僕に気付かれないように、ヒソヒソと話しているのはあるが、そういうものまでもをどうこう言うつもりはない。

 この何もないとこと自体は当たりことなのだが、この当たり前の状況は、1年次からずっとなかったことで、違和感を感じてしまう。

 それでも、これからの僕は、絵を学ぶことに集中するだけだと考えていた。

 同級生達から孤立していることは変わらないが、変なちょっかいを出されることは少なくなるだろう。

 教員達も昨日のことでは、僕だけを悪者として考えているだろう。

 とはいっても、1年次からずっと僕のことを毛嫌いしている人達である。

 教員を名乗っていても力がなくて、彼等(教員達)から学ぼうとすることにも諦めがついていた。

 だから教員達の言ってくる矛盾したことへ、特に意見や質問を返さなくていい。

 そんなふうに考えてはいても、また何かが起こるような、嫌な予感はしていた。

 

S先生との噛み合わない会話

 その日の午後。
 裸婦の着色写生の時間が始まる少し前、S先生に呼び出されて、廊下で話をする事になる。

 その話の内容も、前日のやり取りに関するもの。
 S先生は、他の教員たちや生徒たちからも一通りの話を聞き、その上で僕側の話も聞きに来たと言っている。


S先生
「昨日は爆発しちゃったんだって?」
僕はS先生のこの発言からイライラし始める。
「爆発しちゃったってどういう意味ですか?
僕側は腹立たしい気持ちを押さえて、やられたことに注意しただけです。」
S先生
「俺は、高木が突然爆発しちゃったと、皆から聞いたぞ」

「僕は、突然爆発しちゃったと言わる様な事はしていません。
具体的に、僕が何をやったと聞いたのですか?
それを言っているのは誰ですか?」
S先生
「今朝教室に行ったらToとSとTaが3人で固まって話していたから、あいつらから聞いた。

同じことを、他の先生達も言っている。
モデルさんがポーズしている最中で、みんなが真面目に一生懸命絵を描いてるときに、高木は突然、他人の画材や椅子などを蹴り飛ばす等をして暴れたんだろ?
俺はそう聞いた。」

「それは事実とは違います。

皆って、S(男子生徒)とTaだけじゃないですか。」
S先生
「いいや、俺は高木が突然暴れだしたと聞いた。
みんながびっくりして、高木を止めに言ったら、訳のわからないことを叫び始めて困っていたと聞いた。」

「だから、それは事実とは違います。
あの場面で、誰かの画材も椅子も蹴っていません。
最終的には、怒鳴って叫んでいるToの胸ぐらを掴んで怒鳴り返したことはあります。
でも、S先生が言っているような、そんな話ではありません。」
S先生
「いいや、高木は暴れたんだよ。」

「だから、やっていないと言ってるじゃないですか。
同級生達が何人も集まって、いつもやっている僕への悪口がエスカレートして、モデルさんへの悪口まで言い始めたんです。
僕はそれに注意をしました。」
S先生
「いいや、俺は誰からもそんな話は聞いてない。
高木は一年以上も前のToとのことを根に持って、突然キレて暴れたんだろ?

他の生徒や先生達も、みんなそう言っている。」

「そんなことやってないって言ってるじゃないですか。
あれは、あの日の学科の授業から…」
S先生は僕が説明途中であるのを無視し、強引に発言する。
「いいや、高木は暴れたんだよ。」

「やってません。僕の話を聞いてくださ…」
S先生
「でもやったんでしょ」

「だからやってませんよ、昨日は…」
S先生
「でもやったんでしょ」

「やってません」
S先生
「でもやったんでしょ」

「やってねぇよ」
S先生
「でもやったんでしょ」

「やってねぇっつってんだろ」
S先生
「でもやったんでしょ」

「やって…」

S先生

「でもやったんでしょ」

ここで、僕は出せる限りの大声で叫ぶ。
「やってねぇっつってんだろぅが!テメエもいい加減にしろよ!」
おぼろ気な記憶なのだが、僕はこの時にS先生の胸ぐらを掴んでいたような気もする。

S先生
「悪い、俺はあいつ等からそう聞いただけなんだ。
そうか、高木は暴れていないんだな。わかった。わかったわかった」

「この件に限らず、俺が何を話したって、テメエ等(教員達)はまともに聞きもしねぇじゃねぇか。
お前等で身勝手な結論を作って決めつけるなら、最初から俺に聞きくるんじゃねぇよ。」

 

 そこから、S先生は第三者を挟んだ話し合いを勧めてくる。

 ToとSとTaの3人と僕の間に、第三者を挟んだ話し合いをやるべきで、その第三者にはS先生がなると主張する。

 それから、このS(男子生徒)とTaに関しても、一番近くで現場を見ていた第三者という扱いにするという。

 僕にしてみれば、納得のいかない主張ばかりで、最終的には拒否するつもりではあったが、まずはこの件で、S先生は何をどこまで知っているかを聞いた。


 S先生の認識では。
 裸婦のモデルさんがポーズをとっている最中に、何の前触れもなく、僕が突然叫んだり他人の絵や画材を蹴るなどして暴れだした。
 その場面で喋っている人間は、誰一人として居なかった。
 そこからS(男子生徒)とTaとで、暴れている僕を止めに行くと、僕は一年以上も前の話を持ち出し、Toに対して怒鳴り始めたという。

 Toとしとは、原因として思い当たるものは何もないが、高木はいつも一人で寂しそうにしていたから、仲良くしてあげようと時折話しかけてあげてきた事が裏目に出たのかもしれない。

 この話を語った上で、S先生の意見は、
「Toに不満があっても、To以外の人間を巻き込むべきではなかった」
というものだという。


 僕は、その話は全く違うことを話しながら、

S先生やS(男子生徒)やTaを第三者として認めないこと、そんな話し合いをしない方が良いという意見を述べていく。

 この問題は、1年次から始まったS先生やA先生(女子)やK先生(女子)の僕への指導や接し方に原因があり、そこに感化された同級生達とのトラブルである。

 特に、この件の数日前には、I先生とS先生とで、僕のデッサンについて怒鳴り付けていたこと。

(この辺りの話に関しては、S先生は否定するばかりで、こちらの話を聞こうともしない。)

 そのことからも、S先生は第三者ではなく、当事者や加害者の立場であること。

 問題の起きた日の午前中でも、ニュースなどで自サツした中学生の報道と僕とを結びつけて、ToやS(男子生徒)やK(男子生徒)やYなどの含んだ5~6人のグループで「早く死ね」と叫びながらゴミをぶつけてきていたこと。

(講義の先生に直接聞いて、事実確認をしても良いですよ、という話)

 僕が行動を起こした時も、裸婦のモデルさんは休憩をとっている場面であり。

 ポーズの時間から僕への批判は行われていて、それはToばかりではなく5~6人の男子生徒達で対象で行っていたこと。

 そういう流れのなかで、モデルさんは僕の絵を褒めてしまったことで、男子生徒達は機嫌を損ていく。

 そこから、S(男子生徒)やK(男子生徒)やY(男子生徒)等で、モデルさんを「バカ女」と言い始め、モデルさんの性器を指差して語り、バカにして笑いあったり、そんな行為を始めていたこと。

 僕はモデルさんのポーズが終わるのを待ち、その悪口を語る生徒達のところへ行く。

 その瞬間には、ToとY(男子生徒)とで「高木は屑だ」と語っていた為、その2人に注意する言葉をかけた。

 そこでYは逃げ出し、Toは怒鳴って否定を始めることで、今回の状況になったこと。

 この様な状況で、同級生達は誰ひとり彼等に注意せず、知らない振りをしているなかで、僕だけが注意したということ。

 大体、こんな説明をしていたけれど、他にも、何か話していた様な気はする。

 

 この話に対するS先生は、
「Toが言っているように、証拠がなければ話にならない」
と主張しながら、僕の話は全部嘘だと決めつけてくる。

 僕の話を聞いたS先生がそんな返答をしているくらいだから、S先生を挟んだ話し合いを等は出来ない・しない、と僕は反論する。

 そして、僕は問題の同級生達に注意をして、その内容を問題の同級生達は理解している。

 他の生徒や教員達の手前、事実を認めたり語ったりは出来ず、嘘をついている状態にある。

 S先生でさえ、僕にしてきたことを受け入れられずにいるのに、S先生の言動に感化された生徒達が起こしたトラブルに、第三者面をして間に入ろうとする行為が酷すぎる。

 S先生がやろうとしているのは、事実問題をはっきりさせるのではなく、僕を悪者に仕立て上げようとしているだけ、としか見て取れない。

 どうしても話し合いをすると言うならば、他にも別の教員を入れ、S先生やA先生(女子)やK先生(女子)やI先生が僕にしてきた指導についての話から始める。

 そこから始めなければ、事実ははっきりしないし、問題の同級生達も、自分等のしてきたことを理解したり認める要素もなくなる。

 僕がこういう話をしていても、S先生は「俺のことはこの件に関係ない」「そんな話はしない」「話は、裸婦の課題での時間内に起こった事柄に限定する」と言う。

  その時に居た、他の生徒やモデルさんや、午前中にあった講義の先生からも、直接話を聞かず、S(男子生徒)とTaだけが第三者としての証言者とする考えを、曲げない。

 

 こんな平行線上の会話も、最後はS先生の挑発に、僕は負けてしまう。

 

S先生

「ずっと話をしてきたけど、俺には高木の言うことが、何もかも嘘にしか聞こえない。
本当に今までに色々と嫌がらせを受けてきたなら、いまこうやって加害者の立場とか気持ちとか考える必要なんかない。

あいつらが悪いことしたなら、事実をはっきりさせて困らせればいいじゃないか。

それであいつ等が大学に出てこれなくなろうと、自サツしてシのうと、そんなの高木の知ったことじゃないだろ。

事実をはっきりさせて困るのは高木だから、綺麗事を言って誤魔化してるだけじゃないのか。

あの教室で高木のやった事は、絶対に許されることではないって、他の先生達も皆言ってるぞ。
それでも、SやTaの言っている内容と高木の言ってることが違うなら、正々堂々と話し合って、本当に悪いのは誰なのか、白黒はっきりさせないと駄目だ。
これから先の事を考えるなら、嘘をついている奴の嘘は、ここできちんと暴かないといけない。
実際の処、嘘をついているのは高木なんだろ?
それで話し合いから逃げてるんだろ?」

「わかりました。そこまでいうのなら、話し合いやりましょう。
その代わり僕は、S先生やI先生が僕にしてきたことを最初に語り、それが関係あるかないかの話から始めます。

S先生は第三者のつもりで間に入るのでしょうが、僕はS先生やS(男子生徒)やTaを第三者とは認めていない前提で話をします。
教員達のこれ迄の指導がこの問題と関係無いのなら、S先生はその場でその事実を説明してください。

それと、どんな結果になっても、この件はS先生が責任を持って対処してくださいね。」

そうして、僕は話し合いを了承した。

 それでもS先生は、苦笑いをしながら「俺はこの件に関係無い」と言い張る。