絵と猫とぐだぐだ

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

改組 新 第6回日展~個人的な話も含めた感想

改組 新 第6回日展

 日展を以前に見たのは、いつ以来でしょうか~久々に観てきました。

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 というのも、僕はリーマンショックの辺りで仕事を失い、その後は黒い企業さまへ入社してしまいまして。

 それ以来、休みらしい休みもとれなくなっていき、展覧会へ足を運ぶ場面も失くなってしまいました。

 それから、2年前にその会社を退職するものの、そこからも色々とドタバタしていきます。

 そうして最近になり、ようやく生活も安定してきて、展覧会関係を観てまわるような生活の余裕も出てきました。

 今回も日展の感想…といきたい処ですが、妙な感じの話で終わりになりそうです。

 

改組?

 ここ1年くらいで、日展改組となっていることを知って驚きました。

 今回で第6回ということは、6年も前に、日展の組織の改編は行われていたのですね。

 僕はずっとテレビや新聞等も見ない生活が続いてきたもので、世の中の時事的な情報も知らず、この20年くらいは過ごしてきました。

 最近になって、インターネット上の情報を幾つか拾い読み、知ったものでして。

 wikiから、その改組の経緯を引用します。

不正審査問題
石材などに文字を彫る篆刻の2009年度の審査を巡り、有力会派に入選数を事前に割り振るという不正が行われたことが、朝日新聞の調査報道で分かった[10]。関係者によると、流派有力者(日展役員職の人物)や上位の師匠に手土産を持参して、入選者の一席に加えてもらうのは日常茶飯事だという[11]。

また、書道以外の洋画や工芸の部門でも事前指導が慣行として行われ、事前指導を受けた作品が多数入選していたことが明らかになっている[12]。この影響により、2013年の日展は、直前になって日展側からの後援辞退の申し入れがあり、文化庁は後援を中止した。また、文部科学大臣賞の選出と副賞の賞金の支出についても取りやめになった。

2014年4月、幹部会員を減員(参事・参与・評議員を廃止)し、ピラミッド構造を改めるなどの改革を発表[13]。

2014年9月、日展審査員の経験者を日本芸術院会員の新会員候補から除外するよう、文化庁が求めていることがわかった[14]。

2014年12月、問題関与の指摘を受けた人物が、日展を退会[15]。

これにより改組新として2014年に改めて第1回展覧会を開催したが、内閣総理大臣賞と文部科学大臣賞の選出は取りやめとなった。2015年の改組新第2回展覧会で2つの賞が復活されるとともに、後援を取りやめていた文化庁の後援が復活した。

 なるほど。

 知人から話を聞くと、一時期はテレビでも話題になっていたそうですね。

 この話については、もっと話を広げることは出来ますし、僕も色々と思うことはあるのですが、それはまた別の機会にまわすとします。

 

感想

 さて、展示会場を直接観てまわって、面白く思えた絵の写真を数点挙げてみます。

 あくまでも僕の好みや、今回観て思ったという程度の話です。

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ナカジマ カツ 「天国と地獄」

 誰でも「これは良い」と挙げそうな、ベタなものを出してきたと思われるかも知れませんが。

 品があって力強い表現をしていて、無視や文句の出せない作品です。

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沖津 達也 「夜想曲アールヌーボーの華~」 

 ミュシャという画家を題材にした静物画で、こういう絵の作り方をしている作品を、僕はこれまで目にして来ませんでした。

 そのせいもあって、新鮮な構成で、描写も丁寧で、目を引き付けます。

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木原 和敏 「見つめる先に」

 木原さんの描く女性の綺麗な雰囲気は、モデルさんの持つものなのか、木原さんの持つ技術的な面から出てくるものなのか、僕にはずっと興味を持っている処です。

 いつも、いい雰囲気の女性を描きますよね。

 

 久々に観た日展ということで、特に目を引かれた数点の作品を、ここで挙げました。

 目玉になるような作品ばかりを挙げて、ちょっとズルいと思われるかもしれませんが。

 これから、来年・再来年と継続して観ながら、作家さん達の知識等も増えていけば、僕の作品や展示の見え方も違ってくる筈です。

 そうなった時に、来年・再来年も今回と同じ人の作品を推すか、また別の作品に目を引かれるのか、自分でも楽しみだったりします。

 

 日展の改組についての話に、少しだけ触れた話になりますが。

 僕は画学生時代、日展の一部の会員さんとのやりとりで、非常に苦い思い出を持っている者です。

 それはもう20年以上も前の話ではありますが、その後の人生まで左右された出来事でもある為、どうしてもそれを過去の話と割り切れず、否定的な考えや見方もしている部分があります。

 日展改組の話に出てくるのは、篆刻の審査についてですが、芸術の世界の出世には、コネや派閥やらの話はが昔から語られている処です。

 こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)の漫画のなかにも、そんな話を題材にした回があり、読んだ覚えがあります。

 でも僕が今回挙げた画像の作品は、やっぱり質の高いもので、不正やコネや派閥なんか関係なく、これが評価されなければおかしいと思える段階での作品だと思っています。

 この他にも、面白く思える作品は多く有りましたし、これから先の可能性を感じる作品も有りました。

 改組する前の展示を、僕は身のまわりの事情から観れませんでしたが、この改組を時代の移り変わり・僕のなかでの区切りとして、考えのなかで風化できないかな…等と考えたりもしました。

 

 日展の改組後の動きとして、審査の透明性を打ち出しています。

 それも良いことだとは思いますが、それと同じくらい、出品者達で、質が高く面白い作品を出品し、日展を盛り上げていくことも大事です。

 歴史のある日展が、これから先も存続していく為にも、これまで通りで時間さえ過ぎされば…とは考えて欲しくないものです。

 とは言っても、この話は僕個人の考える日展の今後であり、考え方は人それぞれでもあります。

 日展への出品者のある一文として

『時代の成り行きで、色々と問題も起きます。でも、すぐ修まります』

と発言する者もいます。

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我が国にっぽんの恥「日展」 — "Nitten", the Shame of our Nation Nippon | Articles | Art + Culture

 改組から6年の経過ですが、以降の動向も、僕は見ていくつもりです。