絵と猫とぐだぐだ

雑記ブログです。趣味で絵を描いています。漫画やイラストなども含めて、幅広く絵の好きな人に読んで貰いたいです。

桜の絵

 近頃は、近所で桜が目につきます。

 そういう季節ですね。

 

 今回は、桜の絵の話をしようと思います。

 僕個人の考えというより、むかし絵について色々と教えてくれた方が語っていた話です。

 その方はある美術館の学芸員さんで、当時の僕は頼りになるお姉さんの様に思って慕っていました。

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中島千波 中曽根の権現櫻

画像元:https://himalayabooks.jp/中島千波%E3%80%80中曽根の権現櫻/

 日本画画家で、中島千波という方がいます。

 画家として評価されている人物で、彼の描く桜の絵のシリーズはとても評判がよいのです。

 毎年、桜の名所の木をスケッチして、絵にしているそうです。

 中島千波の桜の絵を見て、「きれいだ」「素敵だ」と思うのは良いのです。

(いえ、本当は学芸員の後輩を指して、こういうのを「きれいだ」と言ってしまうダメな後輩がいる、と語っていました)

 でも、日本画の絵の面白さというのは、少し違うというのです。

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奥村土牛  醍醐

画像元:http://www.yamatane-museum.jp/exh/2019/togyu.html

  例えば同じく桜の絵でも、奥村土牛の醍醐(だいご)という作品があります。

 この絵は、醍醐寺というお寺にある桜の木を描いているそうです。

 この桜の木は、沢山の枝を伸ばしていて、木自身では枝を支えきれなくなっています。

 そこへ人が支える木を充てて、人の手を借りながら、満開の桜を開花させている、という絵です。

 

 奥村土牛の絵は、中島千波の絵に比べて地味に見えるでしょう。

 でも、この様に心でも絵を干渉するようにしなさい、という話を聞かせてもらったことがありました。

 

 この話を聞かせてくれた学芸員さん。

 どちらの画家の絵の方が~みたいな言い回しをして語ってくれましたが、他の話の兼ね合いもあって、少しキツ目の発言をしていたのですよ(^_^;)

 どちらも良い絵ですよね。

 

この季節になると、そんな話と共に、あの学芸員さんは元気にしているかな?等と頭に過るのです。